そのうちに

日々の考え事。

お気に入りの漫画の話

こんにちは。

前回の投稿から少し経ちましたね。お久しぶりです。

 

今日は国際女性デーなので、このブログを始めるときにいつか必ず書こうと思っていた「私と性別の話」を書こう

・・・と思ったのですが、書きはじめたら想像以上にダメージを受けてしまい断念しました。書こうと思っていたのは主に小学生の頃の話なのですが、文章にするために詳細を思い出そうとすると涙があふれてしまいました。どうにもまだ昇華しきれていないようです。

流れとしては

女のくせに~的なことを言われまくり自分の女性性に劣等感とコンプレックスを感じ続けた小学生時代と、昨年就活していた時に面接担当者から言われた差別発言の話を書いて問題提起しつつ、それでも今立っていられる私を作った友人たちや大好きな本たちの紹介がしたかったのですが書き上げられず・・・無念です。いずれまた。

 

せっかくなので今日は漫画を一つ紹介させてください。

大久保圭先生の『アルテ』です。この物語は中世イタリアの貴族階級の少女アルテが自分の力で生きていくために実家を飛び出して画家を目指す物語です。アルテは「女に画家なんてできるはずがない」という周囲の言葉にもめげず、多くの人と出会い、理解者を得、実力をつけていきます。私は単行本7巻35話に出てくる台詞が大好きなのでそれを紹介しますね。

あらすじとしては、アルテに「画家だから」ではなく「貴族出身の女性として」の仕事が舞い込んできます。貴族出身の女性であることが羨ましいとまで言われたアルテは、それまで貴族出身の女性であることの逆風と戦いながら仕事をしてきた経験から、「これでいいのか?」と思い悩みます。そんな時にアルテに伝えられた言葉がこちらです。

 

「あなたの性別…、生まれた場所、育った環境、全てを含めてあなたの才能だ」

「私を羨ましがらせるその才能を、どうか大事にしてください」

 

女性性に対して長い間コンプレックスを抱いていた私にはハッとさせられた言葉でした。なぜなら私を構成する要素の一つに女性性があるのであって、それは本来「性別がこうだから」と私自身を振り回すものではないと気づけたからです。

女性ゆえに(男性ゆえに)得手不得手があるというのならそれもまた個性。特徴の一つにすぎません。特徴をどう生かすかは自分次第。男だから〇〇しなくてはならない、なんてことも無ければ、女だから〇〇してはならない、なんてこともないわけです。

特徴はそこにあるだけで、その扱いを決めているのは人間であり社会であると思います。つまり意識することで変えられるものは沢山あるということ。

どうかそこにある特徴ゆえに誰かを責めたり、自分を嫌ったりすることがなくなりますように。そんなことを思う今日でした。

 

読んでくださってありがとうございました。